漢方医学は身体をどのように理解するか?

ハリ治療ではいったい何をどうしているのでしょう?そこには現代医学が描くような解剖生理学とは別体系の人体生理病理観が歴然とあるのです。現代医学が究明しようとしている人体観の立場に立つ限り、ハリや灸で健康になったり、病が治るはずがないと考えるのはむしろ合理的な判断をする人ということになります。物事の本質は往々にして現象の奥に隠れ一見したところ見えないことが多いものです。私たちの身の回りにはビルが並び自動車が走り、テレビ等どの家庭にも家電が溢れています。私たちはニュートンの力学で説明できるのは私たちの感覚の及ぶ身近な範囲のみであり、原子・素粒子あるいは遥か宇宙の世界を想定するときには相対性原理とか素粒子の考え方を持ち込まなければ説明できないことを知ってはいます。知ってはいますが普段は忘れてますね。この地上での機械や建物の設計では相対性理論は無視できますら。”科学的”という思考の罠といいましょう。人体を語るときも多くのヒトはこの罠に落ちています。目に見えている人体の世界を究明する西洋医学は結果をこと細かに研究しますが、その結果をもたらす原因やその本質にはなかなか到達することがありません。次々と難病が発見され、治療が難しい病気が増え続けることになります。専門医ばかりで全体を診てくれる医師に出会えたら幸運ということです。漢方医学の基礎的理論は今から二千年以上も前にできていました。それは各症状の奥に潜むそれらの現象を引き起こす仕組み、すなわち生命エネルギーの流れと人体の五臓を中心とした生理病理システムをはっきりとイメージングしたものでした。多くの人達が現代医学の知識の上に、この漢方医学的な人体イメージを重ね合わせてゆくことが、自身の養生、ケア、食事や心の持ち方、医療の選択等々、普段だけでなくいざという時でもより的確な判断基準を身に付ける上で極めて大切なことと思います。


伝統医学で説かれる五臓を中心とした人体の生理システム、陰陽、そして「氣」のお話は次回にいたしましょう


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